圖書標籤: 經濟史 日本漢學 唐史
发表于2024-12-28
日唐律令製の財政構造 pdf epub mobi txt 電子書 下載 2024
日本の古代國傢は,律令法が中心の枠組みであるため律令國傢と呼ばれる.その律令は隋唐の法體係を輸入したものなので,古代國傢の支配を考えるためには,日本律令の條文の意味を,唐の條文と比較して考えることが不可欠である.本書は,賦役令(ぶやくりょう)という稅などの人民の負擔を定めた令を中心に,唐令と日本令を比較検討することを通して,日本と唐の財政と民衆支配の特色を明らかにしようとしたものである.
日唐律令の比較研究は今日まで多くの成果をあげており,特に日本令の獨自な部分に注目することで,日本古代の固有なあり方を剔齣してきた.稅製においても,田租や調庸などに日本固有の特色がみられるが,本書ではむしろ日唐の賦役令という法の全體を考えることにより,唐での二つの原則――課役製と差科製を明らかにし,それに対応する日本での稅や力役,予算のあり方を分析した.
また日唐の差異だけに注目するのではなく,むしろ律令製というシステムのもつ古代的性格や日唐の共通性に留意して,古代東アジアにおいて民衆を支配し稅を徴収するというのはどのようなことなのか,つまり律令製とはどのような仕組みなのかという問題にも迫ろうとした.
日本古代史研究は,どうしても唐代史の都閤のよいところをもってきてつまみ食いすることになりがちである.それを避けて,唐代の製度について突っ込んで分析したところに本書の特徴はあるだろう.西本願寺の大榖光瑞が20世紀初頭に派遣した大榖探検隊がトゥルファンから持ち帰った文書を大榖文書というが,その百點ほどの斷片を接閤し,唐代の全國への予算指示の文書を復原して,唐代の國傢財政を解明した第一章など,中國史研究に寄與する部分もあると思う.一見すると唐代史の研究書のようなところもあるが,これも日本史を東アジア世界の中において考える具體的な作業であると理解していただけるなら幸いである.
1960年生まれ.東京大學大學院人文科學研究科修士課程修瞭.東京大學大學院人文社會係研究科助教授.日本古代史専攻.主な著書に,『律令國傢支配構造の研究』(1993年,岩波書店),『古代の天皇製』(1999年,岩波書店),『道長と宮廷社會』(2001年,講談社)などがある.
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