具体描述
初代総理大臣として内閣制度を創設し、みずから中心となって大日本帝国憲法を制定しながら、木戸孝允や岩倉具視らの間をたくみに世渡りして出世した「軽佻浮薄」な人物、あるいは、旧憲法によって民主化の道を狭め、韓国では民族運動を弾圧した権力者、といったイメージで語られてきた伊藤博文。日本近代政治史の第一人者である著者が、歴史学の最新成果をふまえて、伊藤の全生涯と「剛凌強直」たる真の姿を描き切る、決定版評伝。
作者简介
伊藤 之雄
1952年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修了、現在、京都大学大学院法学研究科教授。主な著書に『日本の歴史22 政党政治と天皇』『元老 西園寺公望―古希からの挑戦』『山県有朋―愚直な権力者の生涯』『明治天皇―むら雲を吹く秋風にはれそめて』『昭和天皇伝』(司馬遼太郎賞受賞)『原敬―外交と政治の理想』などのほか、編著に『原敬と政党政治の確立』などがある。
目录信息
第一部 青春編
第一章 木戸孝允に見出される――束荷・萩から京都・江戸・イギリスへ
第二章 「外交」交渉での活躍――列強と薩摩藩
第三章 討幕への戦い――満たされぬ思いの情報収集・
第二部 飛翔編
第四章 列強との交渉と知的飛躍――兵庫県知事・大蔵官僚
第五章 岩倉使節団の特命全権副使――廃藩置県・征韓論政変
第六章 伊藤参議兼工部卿の実力――西南戦争・
第三部 熱闘編
第七章 伊藤体制をつくり始める――大久保利通の後継者
第八章 大隈重信への怒り――明治十四年政変
第九章 憲法調査にかける伊藤の意気込み――日本の伝統と欧化
第一〇章 内治優先と日清協調――初代内閣総理大臣
第一一章 日本のかたちを作る――大日本帝国憲法と明治天皇・
第四部 円熟編
第一二章 見込み違い――大隈条約改正問題
第一三章 第一議会のとまどい――憲法運用と近代国家の充実・
第一四章 明治憲法を守る――第二回総選挙・・
第一五章 民党との連携と条約改正――第二次伊藤内閣
第一六章 伊藤体制の満開――文官首相の日清戦争
第五部 斜陽編
第一七章 元老としての強い自負心――第三次伊藤内閣
第一八章 休養と充電――清国漫遊・西日本遊説
第一九章 肉体の衰えと「憲法政治」への理想――立憲政友会創立・第四次伊藤内閣
第二〇章 国際協調と行政と議会の調和――日露対立回避への努力
第二一章 陛下との事は他人の容喙を許さず――日露戦争
第六部 老境編
第二二章 韓国統治への抱負――伊藤韓国統監・
第二三章 「滄浪閣」の夢――韓国人と大磯町民
第二四章 暗 殺
伊藤博文と日本・東アジア――おわりに
· · · · · · (收起)
读后感
用户评价
この本を読み終えた後、伊東博文という人物に対する私の認識は、大きく変わりました。彼は、単なる明治時代の偉人というだけでなく、現代日本社会のあり方を考える上で、決して無視できない存在なのだと痛感しました。本書は、彼の政治家としての側面だけでなく、一人の人間としての彼の魅力や苦悩、そして彼が抱いた理想について、非常に nuanced(微妙な、繊細な)な筆致で描き出しています。特に、彼が「権力」というものをどのように捉え、そしてそれをどのように行使していったのかという描写は、非常に興味深かったです。単に権力を追求するだけでなく、その権力を用いて、いかにして国家の発展を目指したのか。その強い意志と、それを実現するための知略、そして時には見せる人間的な側面が、読者を惹きつけます。彼が築き上げた近代日本の礎が、現代の私たちにどのような影響を与えているのか。本書は、その根源に迫るための、貴重な手がかりを与えてくれる一冊だと感じました。
「近代日本を創った男」というタイトルは、非常に示唆に富んでいます。そして、本書はまさにそのタイトルに恥じない、伊東博文という人物の偉業を、多角的に、そして深く掘り下げた一冊と言えるでしょう。彼が明治政府の中枢で、どのようにして権力を掌握し、そしてそれをどのように用いていったのか。その過程で、彼がどのような思想を持ち、どのような戦略を練ったのか。本書は、これらの疑問に対して、説得力のある答えを与えてくれます。単なる成功物語としてではなく、彼が直面した数々の困難、内部での権力闘争、そして彼を取り巻く人々の思惑など、複雑な人間ドラマも丁寧に描かれています。私が特に感銘を受けたのは、彼が「憲法」という、国家の根本を定めるものを、どのようにして作り上げていったのかという部分です。その過程で、彼が西洋の思想をどのように取り入れ、そして日本の国情に合わせてどのように消化していったのか。その論理的かつ戦略的な思考プロセスは、現代の私たちにとっても、多くの示唆を与えてくれるはずです。
この本を手に取ったのは、純粋に「近代日本」という言葉に惹かれたからでした。現代の日本を形作った根幹は何なのか、その原点を探求したいという思いが、私をこの一冊へと導きました。そして、その探求の旅で出会ったのが、伊東博文という人物でした。本書が描く彼は、単なる政治家や外交官という肩書では収まりきらない、多面的で、そして何よりも「生きた」人間でした。彼の決断、彼の言葉、そして彼の行動一つ一つが、良くも悪くも、その後の日本の進路を決定づけていった。その影響力の大きさに、改めて驚かされます。特に印象深かったのは、彼が若き頃に抱いた、日本という国を西洋列強に伍する国にしたいという強い情熱です。その情熱が、彼を突き動かし、数々の困難を乗り越えさせる原動力となったのだろうと、本書を読みながら強く感じました。単に「偉業」を成し遂げた人物としてではなく、彼が直面したであろう時代背景、周囲の人間関係、そして彼自身の内面的な葛藤までを丁寧に追うことで、近代日本がどのようにして誕生したのか、その軌跡が、より一層鮮明に浮かび上がってくるのです。
“伊東博文:近代日本を創った男”というタイトルを初めて目にした時、正直、少々身構えてしまいました。歴史上の人物、しかも明治維新という激動の時代を生きた重鎮について書かれているとなれば、さぞかし緻密で、学術的な記述に終始するのではないかと。ところが、読み進めるうちに、そんな私の懸念はすぐに払拭されました。本書は、単に歴史的事実を羅列するのではなく、伊東博文という一人の人間が、いかにしてあの複雑でダイナミックな時代を生き抜き、そして日本の近代化という巨大な潮流を牽引していったのかを、非常に鮮やかに描き出しています。彼の政治家としての卓越した手腕はもちろんのこと、その裏側にある人間的な葛藤や、時には見せる意外な一面までが、まるで生き生きとした筆致で綴られているのです。歴史の教科書では語られない、伊東博文の人間的な側面、彼の思想の根底に流れるものを、読者はこの本を通して深く理解することができるでしょう。特に、彼が描いた「大日本帝国憲法」の制定過程における、様々な思惑や妥協、そして彼自身の信念がどのように結実していったのかという描写は、圧巻の一言です。単なる偉人の伝記という枠を超え、一人の人間が歴史に与えた影響の大きさを、これほどまでにリアルに感じさせてくれる本は、そうそう出会えるものではありません。
正直なところ、伊東博文という名前は知っていましたが、彼が具体的にどのような人物で、近代日本においてどのような役割を果たしたのか、漠然としたイメージしかありませんでした。本書は、そんな私のような読者にとっても、非常に親しみやすい導入部から始まります。彼の生い立ちや、若い頃の経験が、いかにして彼の政治思想や行動原理を形作っていったのかが、無理なく理解できるように展開されています。そして、彼が「立憲国家」の建設という、当時としては極めて野心的な目標を掲げ、それを実現するために奔走する姿は、まさに圧巻です。単に権力者として描かれるのではなく、理想を追い求め、時に妥協し、時に激しく対立しながらも、決して目標を見失わなかった彼の人間性が、本書を通して伝わってきます。特に、彼が国際社会の中で、日本の国益を守るために、いかにして粘り強く交渉し、策略を巡らせたのかという描写は、まるでスリリングなドラマを読んでいるかのようでした。彼の知略と行動力、そして時折見せる人間的な温かさが、読者の心を惹きつけます。
我在看完这本书很长一段时间内都以为这个京大教授跟伊藤博文有什么血缘关系(微笑)
ゆきお对伊藤博文的爱,让我一直以为他是伊藤博文的后人...
我在看完这本书很长一段时间内都以为这个京大教授跟伊藤博文有什么血缘关系(微笑)
话说ゆきお养的狗就叫俊辅,对伊藤博文的爱实在太扭曲了...
话说ゆきお养的狗就叫俊辅,对伊藤博文的爱实在太扭曲了...