ビートたけしによる童話集。ショートストーリー102編と、おまけとして「大人の問題集」6問が収録されている。本書は酔っ払いやヤクザ、頑固オヤジ、自稱金持ちなど、たけしの周りにいた人々にしゃべったり聞いたりした話をまとめたもの。シニカルな笑いの影から怪しくも人間臭いリアルなドラマが透けて見えてくる。

助けたねずみに伝染病をうつされて死んでしまう、おじいさんとおばあさん。シンデレラは足がむくんでガラスの靴が入らない。小さいつづらを選んだ正直ばあさんと、大きいつづらを選んだ意地悪ばあさんでは、いったいどちらが本當に正直なのか。「教訓も、癒しも、勝ち負けも、魔法も、無い」と言いきるたけしの童話は、物語に大人たちが植えつけた虛飾を容赦なくはぎ取り、むき齣しの現実をぽんと投げてよこす。

かつて、たけしは自伝エッセイ『たけしくん、ハイ！』の中で「子供の時の感性ってのを、俺はいつまでも大切にしたい」と語っている。「赤信號、みんなで渡れば怖くない」など、たけしのギャグの魅力は、大人たちが言いたくても言えないことを代弁してくれる痛快さだ。その痛快さは、裸の王様に嚮かって「王様は裸だ」と叫んだ少年のような感性から生みだされてきたことが本書を読むとよくわかる。102の物語は、ビートたけし、あるいは北野武の原點を寫しとったものでもある。（中島正敏）

內容（「BOOK」データベースより）

少年時代から、俺の周りにいた、酔っ払い、頑固オヤジ、セールスマン、ヤクザ、自稱金持ち、お巡りさん、失業者、田舎の子、バスガイド、正體不明の女…いろんな人にしゃべったり、聞いたりした話。

情報番組の司會を數多くこなす他、ピアノ、タップダンスも行う。また、立川談誌の門下生でもあり、「立川錦之助」という高座名も持つ。

タモリ・明石傢さんまとともに、「日本のお笑いタレントBIG3」の1人にあげられる。また、日本國外では映畫監督としての知名度が高く、カンヌ等の世界的な映畫祭での受賞歴を有する。愛稱は「たけちゃん」・「殿」等。映畫関係では本名の「北野武」、それ以外では「ビートたけし」を名乗ることが多い

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wiki上的介紹http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%97