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「孤島」、「単一民族」、「瑞穂の國」などの紋切り型のイメージから日本の歴史をとらえる視點から解放されたものといえる。普通の「日本の歴史」ではなく、「日本社會の歴史」というタイトルを付けたのは、日本の歴史を東アジア全體の歴史の流れから切り離し、単獨で論ずることができぬ、という持論を持った著者の意図が入ったためかもしれない。とにかく、単一民族、日本特殊論などの先入観にとらわれない、客観的な姿勢を取った好著で、読むに値すると思う。

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