序言――本書の課題と構成――
緒論――册封進貢体制崩壊期の諸問題――
はじめに――册封進貢体制の三つの側面(機能)――
I 册封進貢体制崩壊期の時期区分
II 第一・二期における「外圧」と東アジア――琉球を中心に――
III 第三・四期における日清関係と琉球問題
IV 第三・四期における日清提携論・アジア連合論とその歴史的意義
第一編 アヘン戦争前後の国際秩序と琉球王国
第一章 册封進貢体制の動揺とその諸契機
――嘉慶・道光期の中琉関係を中心に――
第一節 アヘン戦争前の宗属関係の諸相
第二節 アヘン戦争のなかの琉球と福州
小 結〈アヘン戦争の余波〉
第二章 アヘン戦争後の外圧と琉球問題
――道光・咸豊期の琉球「所属」問題を中心に――
第一節 異国船の来航と琉球王国の対応
第二節 琉球問題をめぐる薩摩藩・江戸幕府の対応
第三節 琉球問題をめぐる清国の対英仏交渉
小 結〈日本「開国」前後の琉球「所属」論争〉
第三章 ロバート・バウン号事件とその周辺
――東アジア国際秩序の試練――
第一節 バウン号上の苦力反乱事件の真相
第二節 英米艦船石垣島来航と苦力捕縛作戦
第三節 苦力の石垣島滞留と琉球王府の対応策
第四節 米英側と清国側の苦力処罰交渉顛末
第五節 琉球の請諭使派遣と清国・英米側の対応
第六節 苦力護送顛末と琉球・清国側の対応
附章1 琉球王国末期の内政と外交
第一節 王国末期の通貨問題と薩琉関係
第二節 最後の册封使の来琉と中琉関係
第三節 日本における維新政変と琉球王国
第二編 中琉日関係の再編成期における琉球問題
第一章 日清外交の基調と廃琉置県処分
第一節 日清修好条規条規の締結と日清外交の基調
第二節 明治政府の尚泰冊封と台湾出兵の衝撃
第三節 廃琉置県処分の展開と日清提携路線
第二章 日清両国の琉球分割交渉とその周辺
第一節 グラントの調停と琉球分割構想
第二節 琉球分割(条約改訂)交渉の展開と諸論点
第三節 日清交渉妥結前の「球案」論議と妥結後の調印可否論争
第三章 琉球分割条約廃案後の日清外交と琉球問題
第一節 琉球問題再交渉指令前後の対日論策
第二節 琉球問題再交渉への模索と琉球人の動向
第三節 壬午事変後の「東征」論争と琉球問題
第四節 清仏戦争期の越南救援論と琉球問題
第五節 甲申政変後の日清提携論と琉球問題
第六節 日清条約改定交渉と琉球問題
小 結〈日本「開国」前後の琉球「所属」論争〉
第三編 清国外交官の対日観・対日論策と琉球問題
第一章 郭嵩〓(壽+火)の琉球自立=独立論とその周辺
第一節 琉球問題の浮上と清国側の対応――廃琉置県の前後――
第二節 郭嵩〓(壽+火)の琉球論策とその特徴
第三節 琉球論策〈自立=独立論〉の波紋――清国当局の反応――
第二章 黄遵憲の「流求歌」とその周辺
第一節 長編叙事詩「流求歌」創作の背景
第二節 長編叙事詩「流求歌」訳註
第三節 「流求歌」における琉球認識
第三章 黎庶昌の対日外交論策とその周辺
第一節 日清関係の緊張と「球案辧法」の模索
第二節 琉球復国・朝鮮永久中立国構想
第三節 琉球放棄・朝鮮保全論と日清同盟構想
附章2 王韜と循環日報について
第一節 王韜の生涯(概観)
第二節 『循環日報』の創刊と特徴
第三節 王韜研究略史と『循環日報』
第四編 清末ジャーナリズムの国際認識と琉球問題
第一章 清末ジャーナリズムの琉球問題報道と論評(I)
――台湾事件から廃琉置県まで――
第一節 琉球問題の第一段階――台湾事件前後――
第二節 琉球問題の第二段階――進貢・冊封禁止前後――
第三節 琉球問題の第三段階――廃琉置県布告前後――
第二章 清末ジャーナリズムの琉球問題と論評(II)
――琉球分割交渉の前後――
第一節 グラントの調停をめぐる報道と論評
第二節 琉球分割交渉をめぐる報道と論評
第三節 琉球問題をめぐる日清露三国関係の論評
第四節 興亜会のアジア振興・日清提携論とその論評
第三章 清末ジャーナリズムの琉球問題報道と論評(III)
――日清再交渉の時期――
第一節 日清再交渉の顛末をめぐる報道と論評
第二節 日清開戦準備への関心と論評
第三節 琉球人の動向に関する報道と論評
結 語
あとがき
索 引
中文提要
英文目次
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收起)