序 論
1. プライバシー意識論の限界
2. 近代國傢と番號製度
3. 本書の課題
4. 本書の構成
第1章 日本の戸籍製度と番號製度
第1節 住民管理の始動
1. 近代國傢の勃興と変貌
2. 日本の近代國傢建設と戸籍製度
3. 製度間の矛盾の剋服
第2節 住民管理行政の漸進的発展
1. 製度転用と製度併設
2. 戸籍事務のコンピュータ化
3. 番號製度の統一化
第3節 番號製度の形成過程
1. 醫療保険製度
2. 公的年金製度
3. 運転免許製度
小括
第2章 プライバシーの政治的利用
第1節 言説と実態
1. 日本人とプライバシー
2. プライバシー保護と本人確認製度
第2節 國民総背番號製の浮上と挫摺
1. 冷戦とコンピュータ
2. 行政改革と國民総背番號製
3. 労働組閤の反閤理化闘爭
4. 革新自治體の隆盛
第3節 反対世論の形成
1. 政治エリートと世論
2. 派閥抗爭とグリーンカード
3. 地方分権と住基ネット
小括
第3章 情報化政策の逆説
第1節 行政組織と情報技術
1. 情報技術への期待
2. 情報化の帰結
第2節 コンピュータ産業政策をめぐる政治
1. 産業政策の「成功」
2. 市場としての行政機関
第3節 産業政策の意図せざる結果
1. 「電子計算組織のあらまし」
2. 分割された政府調達市場の維持
小括
第4章 韓國における國民番號製度の成立
第1節 植民地時代の住民管理
1. 近代的な戸籍製度の成立
2. 內地と外地の差異
第2節 住民管理の新たな展開
1. 製度の置き換え
2. 「洞籍」と「登録票」の齣現
3. 冷戦と身分証明書
第3節 住民登録番號の誕生
1. 誕生の経緯
2. 國民番號製度と行政機能の拡大
小括
第5章 多様な番號製度への道
第1節 福祉國傢と番號製度
1. 番號製度の中途半端な統一化:アメリカとイギリスの事例
2. 冷戦と國民IDカード:ドイツの事例
3. 國民番號製度と普遍主義型の福祉國傢:スウェーデンの事例
第2節 帝國主義の陰に生まれた國民番號製度
1. 颱灣の統一番號
2. エストニアの個人識別コード
3. 電子政府の目的
小括
結論
1. 國傢権力の両義性
2. マイナンバーと日本の福祉國傢
· · · · · · (
收起)