凡例
はじめに
Ⅰ 道教の生命観
第1章 道教の生命哲学 ―宇宙・身体・気―(葛兆光・池平紀子 訳)
生命観の変遷/生命の永遠性/身体の永遠性/感応から転用へ/むすび
第2章 気と水のコスモロジー ―中国古代の身体観と医学観―(掘池信夫)
医療と文化的多様性/気の身体観/水のコスモロジーと身体/
気の医療/水の医療
第3章 医書と道教(林克)
はじめに/目録学的に見た医書と道書/房中・神仙と医術/おわりに
第4章 薬物から外丹へ ―水銀をめぐる古代の養生思想―(大形徹)
はじめに/古代の生命観にみる血と丹砂の赤色/
治病薬としての丹砂・水銀/墓と水銀/
水銀と金/淮南王劉安と丹薬/『抱朴子』金丹/おわりに
第5章 本草と道教(松木きか)
問題の所在/これまでの論考/漢代の<本草>/六朝の<本草>/
隋唐の<本草>/仙薬と医学/宋代の<本草>と方薬/
宋代以降の<本薬>と道教/医学と道教と<本草>と
Ⅱ 内丹説の成立
第1章 胎の思想(加藤千恵)
古代人の懐胎十月観/胎の再構成/内丹への展開/結び
第2章 存思の技法 ―体内神の思想―(垣内智之)
序/存思の源流/「一」と「多」/存思の諸相
第3章 唐代の内丹思想 ―陰丹と内丹―(坂内栄夫)
はじめに/陰丹―房中から内丹へ―/唐代の内丹思想/おわりに
第4章 黄婆論 ―『老子』から『悟真篇』へ―(三浦國雄)
黄婆は人か/黄婆の祖型/沖気考/黄婆の性格
Ⅲ 内丹説の展開
第1章 全真教と南宗北宗(横手裕)
はじめに/全真教の成立と展開/初期全真教の教説/
いわゆる南宗の人々/江南における全真教の変化/
道統説の統合/おわりに
第2章 陸西星の内丹思想(秋岡英行)
はじめに/陸西星について/陸西星の内丹の基本的原理/
陸西星の内丹のプロセス/おわりに
第3章 「張三峯」の房中術(猪飼祥夫)
はじめに/房中術の展開/「張三峯」と「張三丰」/
「三峯採戦の術」と張三峯/「三峯」は人か/
虚構としての「張三峯」/おわりに
第4章 道教内丹説のエピローグ ―陳攖寧「仙学」小論―(沈恩明・畑忍訳)
序/「仙学」唱道者 陳攖寧/陳攖寧の「仙学」論/
「仙学」の歴史的位置づけ
編集担当・執筆者紹介
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收起)