第1章 海軍が仕掛けた大山事件
1 盧溝橋事件と海軍の作戦始動
2 船津和平工作を破綻させた大山事件
3 謀略・大山事件の真相
4 「密命」の証明
5 第二次上海事変──日中戦爭の全麵化
第2章 南京渡洋爆撃──「自滅のシナリオ」の始まり
1 不首尾だった八月一四日の渡洋爆撃
2 八月一五日の南京渡洋爆撃
3 中國空軍「八一四空戦」勝利の記念
4 山本五十六の涙
5 「世界戦史空前の渡洋爆撃」
6 狙いどおりの海軍臨時軍事費獲得
第3章 海軍はなぜ大海軍主義への道を歩みはじめたのか
1 海軍軍縮條約に加盟した海軍の時代
2 「悲劇のロンドン會議」
3 「海軍良識派」を追放し大海軍主義へ
4 南進政策を「國策」とする
5 一九三六年に準備された海軍の日中戦爭
第4章 パナイ號事件── “真珠灣攻撃への序麯”
1 南京空爆作戦──対米戦航空用兵訓練の開始
國民精神総動員體製の発足/戦略爆撃の先駆/“南京空襲の壯挙”(一九三七年九月一九日)
対米航空用兵の実戦訓練/十二試艦上戦闘機(零式戦闘機)の開発へ
2 日本を世界から孤立させた海軍
都市爆撃に対する國際連盟の対日非難決議/歯止めなき都市爆撃の拡大
民間人の生命・財産の被害/ルーズベルト大統領の「隔離演説」
ブリュッセル會議と海軍の慢心
3 パナイ號撃瀋事件の真相
南京攻略戦と海軍航空隊/アメリカ砲艦パナイ號を撃瀋する
“Remember the PANAY ! ”/日米「円満解決」という欺瞞
“真珠灣攻撃への序麯”の証明
第5章 海軍の海南島占領と基地化──自覚なきアジア太平洋戦爭への道 269
1 長期戦を利用した航空兵力・兵員の拡充
ゴールのない長期戦へ/海軍航空兵力の大拡張
2 一九三八年に海軍航空隊が実施した空爆作戦
最初の海軍航空基地・三竈島
3 海南島の軍事占領と南進基地化
海軍の海南島進攻作戦/海軍の治安掃討戦、強製連行・強製労働、「慰安所」
4 自覚せざるアジア太平洋戦爭への道
日米通商航海條約廃棄/「レインボー計畫」の作成
「太平洋上の九・一八事変」──蔣介石の慧眼
第6章 決意なきアジア太平洋戦爭開戦への道
1 重慶爆撃
「五三、五四大空襲」と入佐俊傢飛行隊/百一號作戦
2 対米航空決戦の実戦演習
「零戦」の登場──大きく傾いた開戦への歯車
3 重慶爆撃からアジア太平洋戦爭へ
高雄海軍航空隊──南進のための基地部隊
一〇二號作戦──アジア太平洋戦爭開戦に備えた大実戦演習
4 海軍航空隊の「南洋行動」──対米英開戦準備
第三航空隊──「南洋行動」からフィリピン攻撃作戦へ
高雄海軍航空隊──重慶爆撃からフィリピン爆撃へ
第十四航空隊/第十一航空艦隊/韆歳海軍航空隊/美幌海軍航空隊
連閤艦隊と海軍戦時編製/海軍の特設根拠地隊
5 開戦を決定づけた海軍の南部仏印進駐
6 開戦──「自滅のシナリオ」への突入
おわりに
海軍中央の無責任な開戦決定/東京裁判における海軍「免責」工作の成功
注
錶9 日中戦爭期海軍航空隊機主要爆撃箇所一覧
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收起)