まえがき
第一部 飴と笞とのからみ合い
一 封王と封爵
官僚汚職天国/中国には真の貴族はいない/明の封王/南昌にいた明の宗室/明の宗室の末路/駙馬/明代の封爵/有爵者の使い道/爵位の特色/清代の封爵/康煕四輔臣の封爵/乾隆の最初の寵臣溥恆/溥恆の人物評/兆恵と和珅/封号と諡
二 品級
称号/殿閣大学士の実体/清代の殿閣大学士/明代の勲級/西洋人の見た中国の品級制度/清代の品級と年俸の関係/俸給の品級と冠帯の品級/品とはなにか/明清時代の職品・散階品・冠帯品
三 記録と加降級
紀録/減俸/加降級制度/コンタンサンの加降級についての記事/加降級の実例/加級と紀録の効果
第二部 きつい笞
一 京察と大計
京察/顧八代/大計/西洋人の見た清の勤務評定/誤った抜擢を行なった督撫への処置/免・貶官僚は上告を認められる/廻避/西洋人の見た廻避制度/明代の文官考察/西洋人の見た朝覲考察/リッチの記述/セメードの記した朝覲の実情
二 監察
セメードのチャユエンについての伝え/チャユエンとは何か/都察院と監察御史/タウリとコリ/六科給事中/清代の給事中/老鼠見猫
三 出る杭は打たれる
樹大招風/官大有険/年羮堯/隆科多/和珅
第三部 あまい飴
一 御衣の下賜
皇帝からの拝領品/康煕、宣教師に御衣を賜う
二 宴茶の賜与
料理を賜う/康煕、茶・酒を賜う/外国使節への賜宴/在廷宣教師への扱い/乾隆の食事/皇帝が飲む茶/凱旋将軍に茶を賜う
三 供回りをもつことを許す
リッチ、官員の供ぞろいに驚く/セメードの官員供ぞろいについての描写/傘と扇/清の官員の供ぞろいと輿
四 官印を貸し与える
金印紫綬を仮す/皇帝の印璽=宝/明清時代の官印/印と関防
五 葬を賜い、医薬を贈る
葬を賜う/シャール、生前に墓地を下賜される/康煕、フェルビーストのもとに侍医を派遣/フェルビーストの葬儀/康煕、トーマへ医を遣わし薬を贈る
六 賢良祠、郷賢祠に入祠させる
賢良祠に入祀させる/雍正、郷土の無名の賢良者の表彰を命じる/賢良祀に入祀されたジャコーモ徐/マガリャンイスとクプレ
七 子弟に優遇を与える
恩廕制度/廕監生の行方/マガリャンイスの伝える八種の国子監生/明初の官員採用法
八 両親・妻に恩遇を与える
家廟の設置を許す/宣教師の見た家廟/封を受けた妻たち/淑人の封を受けたカンディダ夫人/清代の封贈/官員本人対する封典=散階/妻および父祖に対する封典授与/シャールの場合/助成に対する贈与
参考資料
あとがきに代えて―試験官を買収する
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收起)