圖書標籤: 人類學 東南亞研究
发表于2024-11-27
プラナカン 東南アジアを動かす謎の民 pdf epub mobi txt 電子書 下載 2024
【気高い美意識の謎に満ちた氏族】
プラナカンと呼ばれる異色の民が、東南アジアの國々にいる。 ある者は貿易で巨萬の富をつかむ夢を抱いて。またある者は凶作と貧睏から逃げ齣すために。福建や広東の華人たちは、生死をかけてマラッカ海峽の新天地を目指した。男たちはマレー半島やスマトラ島、ジャワ島の妻と所帯を持った。熱帯の日差しを浴びて生まれ育った子孫が、やがて中國でもマレーでもない、萬華鏡のように色鮮やかな獨自の文化を開花させていった。彼らは、華僑とも異なる存在で、アジア経済界で隠然とした勢力を誇ち、その気高い美意識を誇る氏族の素顔は、いまなお謎に包まれている。19世紀には英國の東インド會社と手を組み、香辛料貿易、スズ鉱山、ゴム栽培で商纔を奮った。あるいはアヘン取引、奴隷貿易によって無盡蔵の財をなした。富を現代に継ぐ末裔は、自らの歴史を封印したまま多くを語らない。
歐州の列強國とアジアの狹間で繁栄し、絢爛な文化を築き上げた彼らは、グローバリゼーションの波間を駆け抜ける「通商貴族」とも呼ぶべき存在だった。彼らは経済をどのように牛耳り、歴代の先人が殘したその伝統を、誰が未來に渡すのか。栄華の痕跡を殘すマラッカ、ペナン、シンガポールの街のほか、東南アジアの各地をめぐり、秘められたプラナカンの物語の扉を開く。
太田 泰彥(おおた やすひこ)
日本経済新聞論説委員兼編集委員
1961年生まれ。北海道大學理學部卒業、85年日本経済新聞社入社。科學技術部、産業部、國際部、ワシントン支局、経済部、フランクフルト支局、論説委員兼國際部編集委員、同アジア総局駐在などを経て現職。2017年度ボーン・上田記念國際記者賞を受賞。
※本データは、小社での最新刊発行當時に掲載されていたものです。
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