序 章
第一章 リトアニアの幼・少年時代
ポーランド・リトアニア連合王国と三国分割 ピウスツキ家とビルレヴィチ家 ピウスツキ家の家族 ブロニスワフの日記 ヴィルノへ ヴィルノ第一男子古典中学校(ギムナジウム) 「スプィニャ」 ピウスツキ家の零落 留年とヴィルノ第二古典中学校 恋 相次ぐ不幸と別れ 自己形成と社会主義への関心 ペテルブルグへ
第二章 ペテルブルグ遊学とツァーリ暗殺未遂事件
ゾーシャとの別れ ペテルブルグ第五中学校 サンクト・ペテルブルグ大学 学生生活 皇帝暗殺未遂事件 逮捕と審理 ピウスツキの告白と父の奔走 オデッサへ サハリンへ 弟たちと父のその後
第三章 サハリン島流刑
流刑の地・サハリン島 プウォスキ夫妻 ルィコフスコエ村 家庭教師と子供への愛着 家族との通信 日常生活 ギリヤークとの出会い チェーホフのサハリン訪問 「サハリン日記」 オノール事件 シュテルンベルグとの出会い ギリヤークの調査 気象観測とユヴァチョーフとの同居 サハリン博物館 ギリヤークへの支援 共同文庫と教育活動 南サハリンへ ウラジオストクからの誘い ギリヤークの少女ヴニト
第四章 ウラジオストク時代
ウラジオストクへの旅 マトヴェーエフ アムール地方研究協会 『東洋通報』 インディン パリチェフスキイとの確執 帝室科学アカデミーによる南サハリン派遣の提案
第五章 サハリン島調査Ⅰ
サハリン再訪 マウカ村での調査 リャプノフ武官知事の依頼 アイヌ語の学習と医療行為 アイヌの熊祭り トゥナイチャ村での調査 細やかな観察と克明な描写 先住民への支援 識字学校の開設 「自然の継子」インディン 識字学校の継続 アイヌの首長バフンケ チュフサンマ 調査の継続
第六章 北海道調査旅行
シェロシェフスキ 函館へ アイヌとの遭遇 白老村の「毛深い人々の間で」 日高地方の調査と調査の打ち切り
第七章 サハリン島調査Ⅱ
日露戦争の勃発 北サハリン調査 「ノヴィク号」乗組員との邂逅 離島の決意 家族との別れ 「サハリン島のアイヌの統治制度に関する規程草案」 「樺太アイヌの経済生活の概況」 サハリン島脱出 調査の成果 在サハリン島日本人との交流 サハリン島とのつながり―千徳太郎治 サハリン島とのつながり―稲川猛治
第八章 ロシア極東再訪
ウラジオストク帰還 神戸・南サハリン訪問 ウラジオストクの革命運動 マトヴェーエフの雑誌創刊計画 日本渡航
第九章 日本滞在
上京 箱館屋 ロシア人革命家と新聞『ヴォーリャ』 革命家たちの内紛 中国人革命家 二葉亭四迷 横山源之助 日本・ポーランド協会 日本の社会主義者 論文「樺太アイヌの状態」 ウラジオストクとの連絡 ポドパーフ 日本の人類学者 日本のアイヌ支援者と研究者
第十章 ピウスツキの観た日本と日本人
『極東の自然と人々〔東洋週報〕』に発表の記事 「日本より」 慈善音楽会 藤井環(たまき) 橘糸重 日本婦人の研究 今井歌子と遠藤清(きよ) 「東洋の女性たち 日本女性」 鷲山彌生(やよい)と東京女医学校 日本女子大学校 「東洋での生活より」 その他の日本・中国関係記事 ケーベルとピウスツキの日本女性観 『ロシア報知』に発表の記事 「日本の生活より」 「現代日本の生活より」 「日出ずる地で我々のことがどう語られているか」 「ギリヤークとアイヌの間のライ病」 男三郎事件 二葉亭四迷との関わり
第十一章 太平洋、アメリカ横断
大北汽船の「ダコタ」号 デンプスキからの連絡 ディボフスキとの文通 太平洋を渡る マトヴェーエフの逮捕 ピウスツキの苦悩 シアトル シカゴ ニューヨーク
第十二章 ガリツィア時代
クラクフ到着 マリア・ジャルノフスカとの再会 ロシア帝国への恐怖感 当地の研究者との交流と研究活動 シュテルンベルグの支援 ルヴフ マリアの発病と死 日英博覧会 ガリツィア帰還 ザモイスキ伯爵家 タトラ博物館 『アイヌの言語とフォークロア研究資料』 ザコパネでの交遊 リトアニアへの愛とノスタルジア ヌーシャテル クズネツォーフ賞への応募 パリ、ブリュッセルへ タトラ博物館民族学部会 ポーランド学芸アカデミー民族学委員会書記と『ポトハレ年報』の編集 石川三四郎との再会 第一次世界大戦によりウィーンへ脱出
第十三章 二葉亭四迷のペテルブルグ行
二葉亭への支援 日本行きのプラン 二葉亭のペテルブルグ到着 マリアと二葉亭の交流 ゾフィヤ・ベイナル 二葉亭の発病と死 「シギ・長谷川」
第十四章 ヨーロッパ遍歴と死
ウィーン スイスでの『ポーランド百科事典』編纂 ポーランド戦争犠牲者救済中央委員会とポーランド・リトアニア委員会 慈善事業 ポーランド国民委員会とともにパリへ 「シベリアのポーランド人」 孤軍奮闘 精神の病 一九一八年五月十七日 死に至る状況
終 章 その後のアイヌ家族
松川木公『樺太探検記』 金田一京助「樺太だより」 北里蘭(たけし)『日本語原研究の道程 続篇』 能仲(のなか)文夫『北蝦夷秘聞(樺太アイヌの足跡)』 ヤンタ=ポウチンスキ『地球は丸い』 シュチェシニャクの照会と木村助造の回答 『實話讀物』の記事二本 助造とキヨのその後
あとがき
参考文献
略年譜
人名索引
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收起)